2022-09-01から1ヶ月間の記事一覧

初任研中学校国語現場からの報告(その14) 支援員の立場で「省察」を試みる

初任者が「省察」を身につけつつあるとき、「省察」をもう一歩進めさせたいと、私は思うようになった。一度、省察をメタ認知できるようなことができればよいと考えたのだ。 学級の中の「特別に支援を要する生徒」と学校から認定(?)されている生徒がいた。…

初任研中学校国語現場からの報告(その13) 教師の意図、生徒の意図

初任研の校内授業研修も9月を過ぎることから、校内の授業研究会の中で、初任者の授業を検討する機会が出てくる。この際に「指導案」を提出するのだが、この作成の際に常に気になってしまうのが、「本時の学習過程(あるいは指導過程)」と言われる部分の、…

初任研中学校国語現場からの報告(その12) 目標の設定

初任者が、ある学習の目標設定を生徒にとっては高度だと思い込み、設定を下げてしまうことがある。ベテランの先生でも、「スモールステップ」と称して、知らず知らずのうちに学習目標を下げることが見られる。 この時に、生徒の学習に関する教師の予断がない…

初任研中学校国語現場からの報告(その11) 生徒の呼称

夏休みを終え、授業が再開された。 私が参観した授業で、生徒の呼称が気になって、指摘した。 それに対する初任者の返答は、次のような内容だった。 「さん」付けで呼ばれていると、自分が尊重されている感じなる。前の学校(関東方面の某大学の付属中)のベ…

初任研中学校国語現場からの報告(その10)

昨年、初任研(1年目研)で授業研修を担当した先生が、今年2年目研(2年目は初任者が自力で研修を進めます)で、MLA理論に基づいた授業研修で授業を公開して、大学の先生からコンサルテーションを受けたとのこと。「MLAの観点から、素晴らしい授業だ…